展覧会遠征 神戸・有馬編

 

 ここのところ出張続きだが、来週の月曜日も神戸に出張することになった。まあ神戸なら朝に行っても良いのだが、ちょうど神戸で行かないといけない展覧会がいくつかあることから、ついでだからそちらに行ってから神戸でゆっくりと休息してから出向こうかと考えた。

 

 日曜の昼前に家を出るとまずは最初の目的地へ。この美術館は車で行くことが多いのだが、今回はJR利用。その場合は美術館までの微妙な距離が意外といやらしい。


「だまし絵II」兵庫県立美術館で12/28まで

  

 狭義のだまし絵とは視覚の錯覚を用いた作品であるのだが、本展で展示されている作品は本来の意味でのだまし絵と呼べる作品は意外と少なく、もっと広義に視覚に訴えてくる作品を集めている。例えばアルチンボルドなどの作品はまあ一般的にだまし絵の中に分類されたとしても違和感はないが、ダリやマグリットなどシュルレアリスムの画家の作品までだまし絵の中に加えているのには個人的には違和感を禁じ得ない。

 視覚的インパクトを重視している作品が多い故に、時代が現代になってくるにつれてインパクトを通り越して、いわゆる「キモい」作品なども増えてくる。その最たる例がエヴァン・ペニーの「引き伸ばされた女」。異様に巨大で異様に縦長で異様にリアルな女性の肖像の立体造形で、この作品を目にした時の私の感想は「進撃の巨人かい!」というもの。インパクトは大きいが、それが芸術的感慨かと言われると難しく、正直な感想は「ひたすら不快」。

 まあ難しい理屈抜きに、単純に楽しめば良いのであるから子供向きの展覧会と言うことで、観客に親子連れが多かったのが特徴。日頃と趣向を変えるという意味ではありなんだろう。


 展覧会の見学を終えると阪神で三宮まで戻ってくる。阪神三宮の近くのそば屋で昼食を摂ると次の目的地へ移動する。

 


「メトロポリタン美術館古代エジプト展 女王と女神」神戸市立博物館で1/21まで

  

 メトロポリタン美術館が所蔵するエジプトコレクションから、女性ファラオ絡みの品々を中心に女神像などの女性にまつわる遺物を展示。

 とにかく圧倒されるのはコレクションのレベルの高さ。未だに彩色の残るものや、造形レベルの高いものなどかなり希少な展示品が多い。エジプト文化云々を抜きにしても、単純に立体造形として楽しめる展示品も多い。

 また女性=豊穣の象徴という信仰はどの地域でも多いが、そこからさらに女性を牛に結びつけていたのが興味深かった。某漫画で「男の抱く理想の女性に対するイメージを具現化したら牛になる(巨乳で包容力があって云々)」というネタがあったが、意外と核心を突いているのではないかと妙な納得。


 「エジプト・浮世絵・印象派」のパターンで本展も結構観客が多くて混雑していたが、それでも人混みを避けつつ観覧するのがギリギリ出来るラインの混雑程度だったのが救いで、なかなかに堪能できる内容であった。

 

 これで神戸での展覧会は終了。まだやや早めだがホテルに入ってゆっくりすることにする。今日宿泊するのは有馬。最初は万葉温泉を考えていたが、どうせなら少し足を伸ばしてもっと本格的な温泉に泊まってやろうと考えた次第。有馬温泉からだと神鉄と地下鉄を乗り継いですぐに三宮にアクセスできるので、明日の仕事にも問題ない。

 

 有馬温泉駅に到着するとホテルに向かう。今日の宿泊ホテルはメルヴェール有馬。駅の近くのホテルで駅から3分程度である。すぐに建物が見えてくるが、ホテルと言うよりはマンションのような建物である。ここのホテルを選んだ理由はとにかく価格。有馬温泉は老舗の温泉地であるが、それ故かホテルの価格相場が異常に高いのが特徴。だから神戸の人間は有馬温泉は泊まるところではなくて日帰りで来るところという認識である。私の考える妥当な価格で宿泊できるホテルはここぐらいしかなかった次第。

 ホテルにチェックインするとまずは大浴場へ。有馬と言えば金泉と銀泉だが、ここの大浴場も両方が揃っている。金泉は含鉄ナトリウム塩化物強塩泉で、とにかくガスを含めて溶存成分が多いのが特徴である。これに対して銀泉の方は無色透明の弱放射能泉。効能の強いの金泉の方だが、やや肌当たりに強いところがある。なめるとかなりしょっぱい。金泉でタップリ温まってから、銀泉にじっくりつかる入り方に。

 

 内風呂に入浴後は隣の露天風呂にも入浴する。ここの露天風呂は一端着替えてから入り直す必要があるので面倒である。露天風呂は小さな岩風呂に銀泉を注いでいる。ゆったりと入浴できる。露天風呂だからのぼせないのがメリットだが、単に湯を楽しむというなら先ほどの内風呂の方が金泉もあるしよかったような気がする。

 

 入浴を済ませると温泉街にプラプラと散策に出る。有馬温泉は観光地なので土産物店は多いが飲食店は意外とない。宿泊プランを夕食付きにしておいたの正解だったようだ。とりあえず温泉饅頭を食べながら温泉街を散策。夜の有馬はいかにも温泉街という風情があってなかなか良い。有馬温泉を見学してから、六甲山を回ってというのは観光客の定番観光コースではある。神戸出身の私の場合は今更六甲山に行く気などないが。

 温泉街を散策してからホテルに戻ってくると、まもなく夕食の時間。夕食は軽めの会席料理。平日限定エコノミーコースなのでボリュームは抑えめである。味はまずまず。

 部屋に戻るとテレビを見てマッタリしてから、翌朝の仕事に備えて早めに就寝するのであった。

 

 最近は心身の疲労が溜まっているせいか、やけに温泉が恋しい状況になっている。そろそろ体力と財力の温存を考えないといけない状況に陥ってきた今日この頃である。

  

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