展覧会遠征 大阪ライブ編8

 

 今日は大阪でのライブに参加した。仕事を早めに終えるとフェスティバルホールへ。ホールはほぼ満席に近い入りである。私の席は一階席後方の中央。


A. オロスコ=エストラーダ指揮 フランクフルト放送交響楽団

 

ヴァイオリン/五嶋龍

 

曲目

バーンスタイン:キャンディード序曲

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

ブラームス:交響曲 第1番

 

 キャンディードについては躍動感のある楽しい演奏。ただしいささかうるさい感あり。

 五嶋のバイオリンに関しては、テクニックはあるのだろうがどうも音色が硬質というか、もう少し滑らかさが欲しい。リズムを刻んでくるのがやや耳障りなところもあった。今ひとつ演奏の安定性も欠けていたように感じられた。

 エストラーダはやや小柄の体を大きく動かしての指揮。日本人で言えば下野を彷彿とさせるようなところがある。メリハリは強めでノリを重視するタイプ。ただオケの方は弦の音色は良いのだが、14編成の2管というせいもあるのか絶対的な音圧が不足。しかも管がややワイルドにバリバリ鳴らしてくるので、さらに全体としてのバランスが悪いように思われた。それがキャンディードではややうるささにつながり、ブラームスでは弦が一向に前に出てこないという中途半端な印象につながった。


 場内には五嶋のファンが多いのか、ヴァイオリン協奏曲の一楽章が終わったところで拍手、曲の終了後には大騒ぎという調子で、休憩時間にはCD売り場に大行列(CD購入者はサイン会に参加できる)という有様であった。ただ日頃この手のコンサートに来ていない客層が多いのか、演奏中もザワザワ、ゴソゴソといつになくノイズの多いライブとなってしまった。

 

 

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