展覧会遠征 大阪ライブ編14

 


関西フィルハーモニー管弦楽団第272回定期演奏会

 

[指揮]飯守泰次郎(関西フィル桂冠名誉指揮者)

[ピアノ]アレクサンドル・タロー

[管弦楽]関西フィルハーモニー管弦楽団

 

モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467

ブルックナー:交響曲第6番 イ長調

 

 タローはかなりテクニックのあるピアニストとの印象を受けたが、その演奏はかなりクセのある独自のテンポを持った演奏のようで、協奏曲とした場合にはいささか窮屈さが感じられた。

 圧巻はブルックナーの6番。飯守による事前解説で「ブルックナーの中では異端の曲」という類いの説明があったが、その異端の曲を飯守はさらに異端な演奏でバリバリと盛り上げてきたというところ。通常以上に金管が炸裂するその演奏は、そもそも金管に難のある関西フィルにはややキツいところもあるのであるが、それでもオケの方も大きな破綻もなく何とかこなしきったという印象である。引き締まった力に満ちた演奏で、こういうブルックナーもありだと思わせる説得力のあるものであった。


 

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