展覧会遠征 大阪ライブ編17

 

 この週末は大阪で開催される京都のオケのコンサート。


京都市交響楽団 創立60周年記念 大阪特別公演

 

[指揮]広上淳一

[オルガン]アレシュ・バールタ

[管弦楽]京都市交響楽団

 

R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 op.30

サン=サーンス:交響曲 第3番 ハ短調 「オルガン付」 op.78

 

 トラも含めてかなり大型化したオケを、通常の2倍ぐらいはある高さの指揮台に乗って、身長の低い広上がその体を最大限に駆使して指揮したのが一曲目。跳んだり跳ねたりの広上の指揮に合わせて、かなりスケールの大きなツァラトゥストラになった。編成が大きいせいか、京響にしてはアンサンブルがやや雑に感じられる部分も見受けられたが、大音響スペクタクルにして押し切ったという印象。

 同様の傾向は二曲目のサン=サーンスにも見られる。精緻なアンサンブルよりも勢いを重視したような感があり、特に最終盤のまくりはかなり激しかった。全体的に非常にメリハリが強い演奏で、創立60周年記念という一種のお祭りには相応しい演奏だったように感じられた。


 それにしても広上の動きは激しかった。恐らく最前列の席などでは広上が飛び跳ねる度にドスンバタンというのが聞こえていただろうと思われる。こういうのもありなのか。

 

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