展覧会遠征 西宮ライブ編4

 

 この週末は西宮でのライブに繰り出すことに。しかし三日前に仕事で腰を痛めてコルセットをはめている状態の上に、その状態で昨日は横浜出張から帰還したところ。ハッキリ言って体はガタガタで、本来なら家で寝ていたいところ。しかしむざむざチケットを無駄にすることは私の主要行動原理である貧乏性が許さない。そこでコルセットをはめて外出することに。なお当初予定では神戸や西宮の美術館に立ち寄るつもりだったのだが、それらの予定はすべてご破算にしたのは言うまでもない。

 

 今日の私は杖をつきながらフラフラと歩いており、完全にシルバーシート状態。いつもは座ったことのないシルバーシートを今回は利用させてもらう。とりあえず三ノ宮に到着すると昼食は摂っておく。入店したのは阪急三宮近くの「ビストロアルバータ」。ランチメニューの「牛ハラミ重M(1080円+税)」を注文する。

 ハラミ肉は柔らかくてうまい。ただサラダや紅ショウガやタクアンまで同じところに盛るのはいささか。なお全体的に若干のボリューム不足を感じたので、Lを注文した方が良かったか。

 

 昼食を終えるとホールへ移動する。


第89回定期演奏会

 

指揮 ダニエーレ・ルスティオーニ

ヴァイオリン 川久保賜紀

管弦楽 兵庫芸術文化センター管弦楽団

 

ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」序曲

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35

ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 op.88

 

 指揮は若々しさに溢れるルスティオーニ。指揮姿からして躍動的であって非常に良く動くが、演奏内容もその通りでPAC自身の若さと呼応して瑞々しくて非常に元気な演奏となっていた。もっとも若気の至りとでも言うべきか、ドボ8に関してはやや表現過多といった感も無きにしも非ず。

 川久保のバイオリンは繊細さのある演奏で、コルンゴルトの透明な美しさのようなものが非常に良く現れた佳演であった。

 終始活動的でやや落ち着きに欠けるようにさえ見えるルスティオーニだったが、彼の演奏の特性は一曲目の泥棒かささぎと、アンコールで演奏した運命の力のパワー溢れる演奏に最も現れていた。どちらかと言えば交響曲よりもオペラの方がマッチするタイプの指揮者のようである。次は彼のオペラを見てみたいところ。


 ルスティオーニは若手でユーモア溢れるイケメン指揮者ということで、これから人気の方も上昇していくことだろうと思われる。いずれはどこかの歌劇場を率いて来日してくれるのではなかろうか。もっともその場合には私にその料金が払えるかが最大の問題だが。

 

 コルセットをはめていたおかげで途中で腰が苦しくなるということはなかったが、締め付けているおかげで息の方が少々苦しい。この日はヨタヨタとしながら家路についたのである。

 

 

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