展覧会遠征 滋賀編

 

 この週末はびわこホールまで出かけることに。目的はここの中ホールで上演されるオペラ「ドン・キホーテ」を見に行くこと。私としては初オペラということになる。

 

 もっと早く出るつもりだったのだが、何だかんだしているうちに家を出るのが遅くなってしまって、京都に着いたのは昼頃。最初のプランでは京都で美術館に一カ所立ち寄るつもりだったが、開演時刻が2時からであることを考えるとそんな時間はない。仕方ないので京都では昼食を摂るだけにする。立ち寄ったのは京都駅ビル内の「かつくら」「ハモのフライとヘレカツの定食」を注文。ハモが夏の京都らしくてなかなか良いが、やはりハモを食うなら天ぷらが王道かという気もする。

  

 昼食を終えると京都駅から普通で膳所まで移動、出口の目の前にある京阪膳所駅から一駅の石場がホール最寄り駅である。

 なかなか大きな建物。現地到着は開場の30分ほど前だったので、喫茶で時間をつぶすことにする。

 マッタリした頃に開場時刻。場内は9割以上の入りか。地元のテレビ局か何かのカメラも来ていたようだ。


「ドン・キホーテ」

 

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

出演:びわ湖ホール声楽アンサンブル

 

 マスネのオペラ自身が原作からかなり離れたストーリー展開をしているようだが、それにさらに現代的なアレンジをした舞台のようである。パイプを組み合わせたセットを多様に使用していたのは現代演劇調。また現代舞踏の要素を取り入れていたようだが、これが成功していたかどうかは判断が微妙なところである。

 音楽に関してはソリスト陣を含めてなかなかの熱演であったようである。オペラに関しては私は全くの素人であるので偉そうなことは何も言えないが、日本人の歌手ばかりでこれだけの演奏をできれば十分なように感じた。またピットの中でのセンチュリーの名演も忘れてはいけない。


 初オペラだが、予想に反して結構楽しめ、最後まで退屈するということもほとんどなかった。私は演劇的なわざとらしさが嫌いで、それがオペラを避ける一因になっていたのだが、今回の公演ではそう言う要素も結構あったにも関わらず、意外と鼻につくということがなかった。これはまた私の趣味が変わったか。

 

 ホールを出てきた時には辺りは夕立の跡が残っており、おかけで灼熱地獄が少し緩和されていた。JR大津行きの臨時バス(満員のすし詰めである)で駅まで移動すると、帰宅の途についたのである。

 

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