展覧会遠征 大阪ライブ編22

 

 さて先週の木曜日からコンサートの連チャンになっている私だが、今日もまたコンサートである。今日は読響の大阪公演。スケジュールの関係でコンサートラッシュになってしまって、おかげで肉体的にも金銭的にも非常に負担が大きい。

 

 月曜日の仕事を早めに終えると大阪行きの列車に飛び乗る。今日の会場はフェスティバルホール。なんかここばかり行っている気がする。

 

 夕食は地下の飲食店街のラーメン屋「ラーメン而今」で摂る。特製醤油ラーメンを注文。細目でしっかりした麺は私好み。またあっさり系のラーメンであるにも関わらず、スープは結構コクがあってうまい。なおトッピングのチャーシューがかなり独特。一見したところ鴨ロースト?と思ったのだが、そうでもなさそう。半生な感じで柔らかく、これもなかなかうまい。1000円という価格はラーメンとしてはさすがに高いが、CPを無視すればなかなかに上質のラーメンである。

 フェスティバルホールは昨日に続いて連日だが、今日も大入り満員である。一階席を見る限りでは空席はほとんどない。

 


読響 第17回大阪定期演奏会

 

指揮=シモーネ・ヤング

ピアノ=ベフゾド・アブドゥライモフ

 

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26

R.シュトラウス:アルプス交響曲 作品64

 

 ベフゾド・アブドゥライモフのピアノは豪快というか堂々と言うか、とにかく自在な印象のピアノ演奏。それでいてテクニックだけが先行するのではなく、歌わせるべきところはしっかりと歌わせる。この曲が実はこんなに情緒を秘めた曲であるということは、今回の演奏で初めて実感することが出来た。まだ若手にもかかわらず、既に巨匠の風格さえある。

 シモーネ・ヤングの指揮は細部に目を配りつつ、オーケストラを色彩豊かに鳴らすタイプ。先日に大フィルを振った時には、オケが必ずしも指揮者の要求に100%は従えていないという感が強かったのであるが、さすがに読響は彼女の細かい指示に的確に応えた演奏を行っている。

 圧巻はアルプス交響曲。この曲は元々音楽で風景を描いた写生のような曲なのであるが、この演奏を聴いていると、R.シュトラウスが描こうとした風景がありありと目の前に浮かぶのである。ここまで明快で色彩豊かな演奏は今まであまり経験がない。


 とにかく圧倒されるような演奏であった。残念ながらまだ在阪オケはこの読響のレベルにまで達してはいないということを痛感されるものでもあった。大フィル等の今後の奮起にも期待したい。

 

 

 

戻る